堂々巡り
久しぶりに友達とランチした。
彼女は学生時代の友達で、かれこれ23,4年の付き合いになる。
主人の通夜にも来てくれた。
それ以来、電話やLINEで連絡くれて、気にしてくれている。
近況をお互い話す。
彼女は上は高校生、中学生、下は小学五年生の3人の母だ。
コロナのこともあり、各々学校の対応も違うし、明らかに生活パターンが変わって、大変なことも多い。自分のスキルを維持したいと、仕事もパートだが、何年も続けている。
私にとっては、迷った時、悩んでる時に彼女の感性で指南してくれる頼りになる相談相手だ。
まさに私はそんな状況で、
思うがままに話してみる。
今私の中で1番気になっているのが義父との関係である。これからのことを想像すると、ますます悩んでしまう。
彼女は「もっと自分のこと考えなよ」って。
私のこと?考えられないな
そう言ったら、ズコッて崩れてた。
主人はとてもお父さんのことを心配していた。親一人、子一人で家族は二人。
将来も、「自分がお父さんの面倒を見るんだ」って覚悟とやる気を見せていた。
その子一人の主人がいなくなってしまったので、その意思を私はどうやったら受け継ぐことができるのか。
そのことが頭から離れない。
それこそ、覚悟が無いんだと思う。
実は不安ばかりが募っていて、本当に義父のことを心配しているのか。
自分が義父の今後を背負っていくだけの気概があるかといえば、正直自信がない。
できないんだったら、言うなって話だけど。
でも、家族だから。
義理の父であり、主人の父なんだから。
もっと意思を強く持たなくては。
堂々巡りの私の思いに、彼女は「そんなに心配しなくても大丈夫だから」と。
ある和尚さんは、
「言ったことはやりなさい」という言葉を仰っていた。
裏を返せば、やらないこと、やれないことは言ってはいけない。
私は、ただ、
義父には1人ではないと、安心してほしい。
頼って欲しい。
主人が出来なかったことの、ほんの一部でも、私に出来ることがあればと思う。
私は主人の妻なのだから。