~大好きな主人は旅人~

天国にいる主人と話したいこと書いています

力をくれるもの

 

中日ドラゴンズのファンです。

中部地方出身なので、幼少期からテレビにラジオ、

さいころ、父が連れてってくれたナゴヤ球場(ドームができる前)。

 

シーズンになれば、たまに球場へ足を運び、

交流戦でもパ・リーグの球場に行けるのも楽しく、

負けたら悔しさもひとしお。

逆に勝った試合は、細胞一つ一つの力がみなぎる感じ☆

 

昨年は、交流戦で一人で観に行った。

主人は野球は「??」だが、いつか「一緒に行きたい」と言っていた。

「分からなくても、ビールを球場で飲むとおいしいよ☆」

 

その、夢は今年に関してはコロナもあるし、叶ったかどうかは分からないれど。

 

さて、

ここ何年もBクラス。最下位続きに泣きたい年月が過ぎ、

今年はなんとセ・リーグ2位!

 

今シーズン、序盤は4位まで上がったり下がったりだったが、

このところの試合は勝てる!投打がかみ合ってる!!

 

無条件に嬉しい。

無条件に喜べる。

 

主人に話しかける。

「ちょっと、ちょっと、ドラが勝っとるがね。2位になっとるよ、夢のようだわぁ」

 

「ノリちゃんが喜んでるw」って見てるかな。

 

何にも影響しない。

何にも心を奪われない。

何にも悪気を感じない。

 

野球は私に力をくれるよ。

そちらの世界に野球はあるのかな?

Lisa Loeb

 

高校生で出会って、初めて自分のお金で買ったCD「Stay」

Reality Bites のエンディングで聞いて衝撃だった。

誰の歌?名前は?

当時のHMVに駆け込んで、星の数ほどありそうな洋楽の中から、

「L」を探してたどり着く。

 

それから、私は彼女の曲をどれだけ聞いたことだろう。

まさに青春という時を共に過ごした。

 

月日が経って、

自分も何となく大人になる過程で、その時々の流行や好きな歌手はあったけど、

立ち戻るのは「Stay」だと思っている。

 

で、

そんな、Lisaの大ファンであることを知った主人は、

私が六本木のBillboardにほぼ20年ぶりのライブに行くと言ったら、

「行くー」と、彼の分もチケットを取った。

(最初は自分一人で行くつもりだった。)

 

その日は、主人もお休みを取ってくれて。

私は午後お休みをもらい、麻布十番で待ち合わせした。

 

かつて、主人は麻布十番に住んでいたことがあった。

当時、住んでた場所を歩いて、「ここに住んでたんだよ~。人入ってるね。」って、

暮らしていた部屋に誰が住んでることに少しだけ興奮していた。

 

六本木まで歩き、大きいしゃれたTSUTAYAで、海外のトレッキングルートが集められた素敵な本を買った。

「ここ歩きたいね」

 

時間が来て、ミッドタウンの会場に着く。

そこからは、私の心はずーーーーーっとテンション高く、

とてつもない熱量だったと思う。

 

自分の人生の半分をLisaと過ごしてきた。感慨深いものがあった。

そんな、興奮している私を隣で見ている主人は、若干驚いていただろう。

「ノリちゃんがすごく楽しそうで、それをみてて面白かった」と。

 

ありがとう。一緒に来てくれて。私を構成する一部を見てもらった気がした。

 

久しぶりに、何気なくLisa Loebを聴く。

主人と一緒に行ったことを思い出して、しばらくして聞くことを止めた。

 

あんなに好きだったから、

思い入れがあるLisaの曲を主人と聞いたこと。

思い出すと、辛い。

 

あんなに好きだったのに。

今は無理だな。

 

you say "I only hear what I want to"

'Cause I missed you.

白馬連峰遭難者慰霊祭

10/11

白馬村主催の慰霊祭に行く。

 

この地で、命を授けた岳人の御霊を呼び、

神事にてその冥福を祈るもの。

そして、山岳遭難が一つでも無くなることを祈願する。

 

台風の影響があり、

直前まで判断に迷ったが、

私は午前中に主人が眠ってる場所まで行くことにした。

 

先月に作ったケルンはまだ残っていて。

お線香とささやかなお花を手向けた。

 

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1人の山仲間も唐松岳に登ると聞き、

途中、落ち合うことにした。

 

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快晴とまでは行かなかったが、五竜岳が頭を見せ、紅葉は進んでいた。

 

午後からは慰霊祭に参加する。

主人が降りてきている。

 

きっと、

私を見ているだろう。

 

白馬連峰は信州の名だたる山々、山域でも非常に事故が多い。それは、日本海から直接影響する不安定な天気も相まって山の厳しさをより一層濃くする。

 

白馬村は、山と共にある地だとあらためて感じた。

 

また来るからね。

一緒に帰ろう。

 

生きることは幸せか?

 

ふと、

「なんで、貴方は先にいってしまったの?」

「なんで、わたしを置いていったの?」

ってことは、

 

自分は生きる前提の思考

 

なんだか、都合がいい。

 

では、果たして、

「生きていること」が、自分にとって、

「都合がいいんだろうか?」

 

私の場合は、

主人が早々と天国に逝ってしまったという事実

自分の生きている間に起こった。

 

このことがきっかけになり、「生身の体を使って生きることは特段幸せでもないな」という思考が生まれた。

 

それまでは、「命を生きること前提の幸せ」を考えていて、命そのものに幸せだと感じることはなかったかもしれない。

 

あれもしたい、

これもしたい、

それもしたい、

もっともっとしたい

 

なんかの歌詞みたいに、動く体があり、考える(不足気味の)知能があり、相手に伝えるための声があり。当たり前すぎて。

 

しかし、突然、

命の裏表の世界を知ることになったので、

「生きること」がとても曖昧に思える。

 

動く体があっても、知覚や知性があったとしても、結局「自分は幸せだ」と認知出来なければ、生きているとは言えないな。

 

とすると、

今の私は幸せではないな。

 

Kindleで大人買い

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このシリーズ、

4巻まであります。

 

ポチったら、4巻セットだったσ(^_^;)

ついついAmazonの素早い決済画面に踊らされてしまう。

 

 

で、

またまたスピ系の漫画を読んでるけど、

線香電話☎️📞!

 

これは、意識してなかった!

 

仏様は香りを嗅ぐ、煙を食べる

って何かの本に書いてあったけど、

なんと、あちらの世界の主人を呼び出すことのできる糸電話なのね。

 

一つ気になる。

主人の場合は事故なので、

命の最期を迎えた地に、連れて帰って来ることが大切だと本で知った。

そして、先月、唐松岳に行った。

お花をたむけ、お線香をあげて。

帰ろって言った…はず。

 

その時、声に出して「帰るよ」ってちゃんと言ったかな。

主人に届いていただろうか。聞こえてたかな。

声を出さなきゃ聞こえないんだって。

 

また、行かなきゃだね。

 

「貴方は、今年の3/15からお友達と唐松岳に行って、イグルー作ったし、豪華なご飯食べて、最高に楽しかったみたい。

でもね、翌日、悪天候になっちゃって。

貴方は唐松岳で亡くなったんだよ。

だから、ちゃんとお家に帰ろう」

 

これ、言わなきゃね。

涙の数だけ強くなれる?

 

昨日、

仕事の帰りの電車で、

「下ノ廊下」に行ってた時のLINEのやり取りを読んでいた。

 

泣けた。

マスクしてるし、寝たふりして顔を下に向ける。

 

目じりから涙が出てるのは、あくびしてるの、私。

鼻がずるずるしてるのは、ちょっとだけ風邪気味なの、私。

ダメだねぇ~。

弱いや。

 

 

記憶にある言葉を書き連ねるのはそれほど悲しくならない。

むしろ、「あんなこと言ってたな」って、心がほっこりする。

 

実際のやり取りを目にすると、

たまらなく悲しさが込み上げてくる。

 

貴方が送ってくれたLINEを読み返すと、

あまりにリアルだから悲しくなってしまう。

 

そう「だった」

こう「だった」

 

過去形が単なる時の流れを指すのではなく、

存在の有無を思い知らされる。

 

写真や、LINEや、日々の連絡ノート(主人は夜勤のある仕事だったので)、ちょっとしたメモ・・・・。

 

こういうのは、まだ、私は触れることができないらしい。

 

貴方の服がしまってある衣装ケースを開けた。

すると、奥の方から婚約指輪の領収書が出てきた。

 

私の(太い)指のサイズは、手を握った時の感触を頼りに決めたと聞いた。

「一緒に見に行く」とか「デザインの意見を聞く」とか、そいうことは一切なし。

一緒に住むことを決めた後すぐに指輪を探しに行ったらしい。

まだ、この先分かんないのにね。

 

こんな会話を思い出すと、とても切ない。

 

会いたいな。

貴方の楽しかったこと

 

土日に立山三山に行ってきた。

紅葉🍁を見に行こうと。

 

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一日目の土曜は天気もまあまあで、

夕方はキレイな秋の山が。

雄大だった。

 

そういえば、

付き合いだしてから、

貴方は温存してた夏休みを、

下ノ廊下に全てを注ぎ込んでたね。

「ずっと行きたくて、やっと行けるよ〜🙂」嬉しそうに話してくれた。

出発の日は夜行バスまで見送りに行った。

「ちゃんと帰ってきてね」って。

 

下ノ廊下

「旧日電歩道」と言って、黒部渓谷の核心部を通る命懸けの歩道。

とにかく細い歩道を大きなザックを背負って歩く。落ちたら怪我では済まないようなところです。

 

ちゃんと帰ってきた。

「すごく贅沢だなぁ〜。生きてるって感じがする!」って嬉しそうに話していた。

 

今回、私は、貴方がウキウキで歩いていた場所の近くまで来ることが出来ました。

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黒部ダム見えます。

この辺りから出発したのかな。

 

しかし、

スリルが好きな人ね。

 

物静かで穏やかで、決して人の上に立つことはしない人だったけど、

お山に関しては、上を目指し続けてた。

 

山に来ると、

貴方の笑顔が見れる気がするよ。