反動
朝からやたらと独り言が多くて、
一生懸命寂しさを紛らわそうとしている。
やたらと笑顔になってみたり
やたらとニュースの話題を声に出したり
不安定な天気のことを何回も話したり
誰に?
主人に話している
早起きして洗濯をしたが、案の定の雨で結局部屋干しにした。
「やっぱ降ってきちゃったね~。だって昨日の山服を早く洗いたいじゃない」
「ね。そう思うでしょ?」
「でも、失敗よね~。山の靴まで濡れちゃったよ」
網戸がレールから外れてしまった。
かつて、同じようなことがあった時は主人が直してくれた。
どうやった直したか聞いておけばよかった。
早起きは三文の徳。
頭をつかって、一休さんのようにひらめいた。
「ドライバーを使えばいいのかーーーーっ」と独り言
結果、網戸は無事レールに納まったとさ。
何だかすごく寂しい朝だった。
こんな時、一緒に「あーでもない、こーでもない」と会話していたと思うと、
泣くに泣けないほどの寂寥感がそこにはあった。
今日は出勤でよかった。
寂しさを紛らわせるために通勤電車に乗った。
人が乗っていることにホッとした。
昨日の景色
黄色の花と気持ちいい霧の中
貴方に会えそうな気がした
そのことが返って寂しさを強調させたみたいよ。
@許されるなら、昨日の沼に入りたかったと、想像したよ